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五木寛之さんの執筆された作品を紹介しています。


おとな二人の午後


おとな二人の午後

おとな二人の午後
【発売:2003年9月】

『おとな二人の午後』
ビジネスマンを中心に広範な読者を持つ2人の著者が、イタリア・ローマでおしゃれや芸術の楽しみ方、政治・教育のあるべき姿、古代ローマの歴史などについて語り合った。読みどころは随所にあるが、とりわけ芸術の楽しみ方には触発される。
五木氏は芸術を楽しむ方法として「贔屓を作ること」を勧める。オペラを見るなら贔屓歌手を作り、お目当てが出てくるたびに応援する。展覧会に足を運んだら、ここにある絵の中で1点を盗む気で鑑賞する。そうすることで集中力が増し、楽しめるのだという。

五木氏が塩野氏に「モダンダンスを見る時はダンサーの1人を今夜自分にかしずかせることを想像すべき」と言うと、塩野氏は「フラメンコを楽しむ時に、いつもそうしている」と笑って返す。芸術というと高貴なイメージがあるが、2人の楽しみ方には俗人的な面もあって、意外な感じを覚えたりする。

会話には非日常的な内容も多いが、やり取りは軽快だ。


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